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「縄文人に学ぶ」

『縄文人に学ぶ』         田中 忠久 

 面白い本を見つけました。6月15日発売の新潮新書『縄文人に学ぶ』上田篤著です。
 著者は、建築学者で、大阪万博のお祭り広場の設計者です。岡本太郎の「太陽の塔」が真ん中にそびえていた、あの広場です。 上田篤は岡本太郎と出合ったことによって、縄文にのめり込んでいったようです。
 考古学者でなく普通の人が書いた天衣無縫な縄文論で、思わずニヤッとしてしまいます。
縄文阿久友の会のみなさんの興味のあること、アンギン、漆、土器、絹など。そして、小林達雄から批判を受けたことを素直に書いています。

 特に、阿久遺跡を絶賛しています。P.169には阿久遺跡は、墓地であり、祭祀場であり、太陽観測所であると書かれています。自分と同意見です。
 更に阿久遺跡からの景観については、「そしてその眼前に屏風のように立ち並ぶ八ヶ岳の景観は圧巻だ。富士山と桜島にならぶ日本の三大山岳景観といってもいいほどである。」と、言い切っています。

 ご興味のある方は是非お読みください。
「縄文人に学ぶ」上田篤 新潮新書 本体720円


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