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板織り

                                      山本 郁子

 板織りは古くて新しい織物です。古くてというのは、戦前から戦後にかけて、岡谷、諏訪一帯の多くの家庭で織られていたのです。新しいというのは、ボードウィービングの山野井さんや、裂き織ジュンコさんの協力を得て、縄文阿久友の会の会田進さんが板織りを復活なさったのです。
 
 板織りは木の板に後ろ身頃、前見頃、袖などの形にピンをさし、縦糸をかけます。そして、横糸をシャトル(杼)や織り針で縦糸にくぐらせて織っていきます。出来あがった織物は形が出来ているので、それを接ぎ合わし、周囲をまつれば、即出来上がりという具合です。
 
 昔はきびそを使い、羽織下などを作っていました。きびそは蚕が繭を守るために最初に吐き出した糸で、太くて硬くて強いのですがゴミがついていたり、不揃いなので生糸には向かないので、捨てられていました。それを利用していたのです。

 現在は絹糸、毛糸、裂き布など使いますが、縄文阿久友の会では絹糸にこだわっています。縄文人は皮、麻、藤などゴワゴワしたものを着ていたと見なされがちですが、私たちの賢い祖先がそのようなみじめな姿でいたはずがありません。野蚕を使って、ファッショナブルなお洒落をしていたに違いないのです。

 板織り講習会が8月の10日間、開かれました。参加者は自分のペースでベストやポシェット、携帯入れなどを作りました。ちなみに私はベストの後ろ身頃を織りました。得意の編み物とコラボさせようと企んでいます。

 古い板、釘も木製、きびそを使う          新しく考案した板を使っての板織り


縄文ロマンの記録  糸魚川のヒスイと火焔街道      北澤 共司

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活動の報告


2013年6月11日糸魚川市の翡翠巡り、12日信濃川火焔街道を辿る縄文ロマンの旅は無事終了しました。参加者のコメントをいただきましたのでここに、ご紹介します。

楽しい旅の思い出に


「2013 研修旅行 糸魚川のヒスイと信濃川火焔街道」の続きを読む

『阿久遺跡では春分、秋分に権現岳の北の峰の"旭岳”から日が昇る』

田中 忠久

 私は、阿久遺跡から見た360度パノラマ風景を作成し、全ての峰と峠を記載する研究をしています。目的は、”阿久の原風景”の確認をするためです。それは、縄文人の目線になって阿久遺跡を取り囲む山々、峰々をチェックします。春の雪形、夏の入道雲、秋の織る錦、そして冬の白銀の世界などが入れば楽しいですね。

 この3年間、阿久遺跡での日の出の観測をし、これまでに思わぬ小さな発見をしました。阿久遺跡では、春分、秋分に八ヶ岳連峰の権現岳の北の峰の「旭岳」から日が昇るのです。春分、秋分の朝日は、真東から昇ります。但し、山からの日の出は標高差があるので、南側にずれます。以前から会員の皆さんには、「阿久遺跡での春分、秋分に権現岳の“北の峰”から日が昇る」と、話していましたが、その“北の峰”が何という名前なのか確認していませんでした。


2012年3月20日6:19春分の日の出前


2012年3月20日6:26春分の日の出


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